小林製薬は2025年の大阪・関西万博で出展や協賛に向け準備をしていた「大阪ヘルスケア」パビリオンについて、出展を取りやめると発表しました。

 小林製薬は紅麹サプリを巡る健康被害を訴えている問題で、商品回収や原因究明などに全力を挙げて取り組むなどの状況を鑑みて判断したということです。

 小林製薬は「引き続き、厚労省など関係各所の調査に全面協力し、皆様からの信頼回復に全力で取り組む」としています。

 「大阪ヘルスケアパビリオン」は、来年の万博で大阪府と市、経済界が出展するものでテーマは「いのち」と「健康」です。

 全体概要によりますと肌年齢や脳年齢などから25年後の自分の分身・アバターが作られ、健康に関する技術を体験していくとアバターが変化していくなどの展示が予定されているということです。

 小林製薬の「紅麹」サプリメントをめぐっては、6月19日時点でこれまでに5人が死亡、283人が入院していたことが判明しています。問題を巡っては、5月に厚生労働省が、アオカビから作り出される「プベルル酸」と健康被害についての因果関係が確認されたと発表、サプリにはプベルル酸以外にも2つの化合物の存在が確認でき、それらは青カビの混入により作られたことが推定されるということです。

 また、大阪市によりますと、アオカビが旧大阪工場の培養室や粉砕室の天井や壁などあわせて6か所から採取されたことと、そのアオカビがプベルル酸を生成する種類であることが確認されています。

 厚生労働省などは引き続き健康被害との因果関係や物質の特定を進めています。

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