福島県内の景気について日銀福島支店は、「持ち直しのペースが鈍化している」として判断を引き下げた。

日銀福島支店は、5月の福島県内の景気について、「緩やかな持ち直しを続けているもののそのペースは鈍化している」として判断を4ヵ月ぶりに引き下げた。
消費者の節約志向が高まっていることが主な要因で、4月の百貨店とスーパーの売上げは14ヵ月ぶりに前の年の同じ月を下回ったということだ。

日本銀行福島支店の中嶋基晴支店長は「今後、春の賃上げが実際に給与に反映されていくという中で、それが支えとなって個人消費の回復を続けるとは見ていますけれども、当面そのペースは鈍化した状態が続くという可能性が高いと思っています」と述べた。

また雇用については、4月の有効求人倍率は1.30倍で人手不足感が強いとした一方、コスト高で求人数を減らす動きも出ているとしている。

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