農林中央金庫がアメリカ国債などの運用の失敗で、来年3月期の最終赤字が1兆5000億円規模に拡大する可能性があることについて、坂本農水大臣は「農家への影響は想定していない」と述べました。

坂本哲志 農水大臣
「農林中央金庫の令和5年度の決算では規制水準を超える十分な自己資本を有しており、財務の健全性は確保されているものと承知しております。また、現在、系統内で協議をしている資本調達の額が増加することはないと聞いており、農家への影響は想定しておりません」

坂本農水大臣は閣議後の会見でこのように述べたうえで、「金融庁と連携し、金融市場の動向を踏まえつつ、農林中金の経営状況について十分注視していく」と強調しました。

農林中金はアメリカ国債など外国債券の運用の失敗で、多額の含み損を抱えていることから、今年度中に10兆円規模の外国債券を売却し、損失を確定する見通しで、来年3月期の最終赤字が1兆5000億円規模に拡大する可能性があるとしています。

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