J2・いわきFCの新スタジアム建設について話し合われるなか、いまのホームスタジアムである「ハワイアンズスタジアムいわき」の現状をみていく。

<例外規定が適用>
スタジアムの入場可能人数は5048人で、いわきFCが所属するJ2の基準は1万人なので、基準を満たしていないということになる。
しかし、これには例外規定が適用されていて、いわきFCはスタジアムがJ3基準のままJ1ライセンスを取得しているということになる。
この例外規定の適用も期間があり、2025年6月までに新たなスタジアムの計画の提示が求められる。このことから現在、計画の検討が進められている。

<J1スタジアムの基準>
原則として、入場可能数は1万5000人以上。他にも新設をする場合は、原則としてすべての観客席を覆う屋根を設置する。フィールドとは別の場所で映像を見て審判をするVARのためのカメラの設置スペースを設けるなどがある。

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では、いわきFCはこの新スタジアムについてどのように考えているのか?
取材を進める福島テレビ・安齋遥介記者が解説する。

いわきFCを運営するいわきスポーツクラブの大倉社長は、「まちづくり」や地域の課題解決につなげていきたいとしている。
市民が求める場所はどういったものか?大倉社長も様々な声を聞きたいとしている。
そこで市民やサポーターは、新スタジアムに何を期待しているか声を聞いた。

<市民が求めるスタジアム>
女性:「会話のコミュニティとか、食事とかそういうのがあったら、みんな楽しめるんじゃないかなって思います」
高齢の男性:「一度足を運んでみればどうかなと思うけどね、全然足もないからね」
男性サポーター:「やっぱり誰もが来やすいスタジアム、いわきFCサポーターだけじゃなくて、関係ない人でも気軽に来れるスタジアムを作ってほしいなって思います」
男の子:「J1のようなかっこいいスタジアムが良いです!」

多く聞かれたのが、サッカーはもちろん、それ以外にも「人が集まれる場所」。
いわば「いわき市の顔」になって欲しいという期待が伝わってきた。

<整備計画を検討>
いわきFCは2023年度、スポーツ庁が公募した『スタジアム・アリーナ改革推進事業』の採択を受け、人口減少などの課題を解決するスタジアムの実現に向け具体的な構想・計画を作ろうとしている。2024年度も引き続き整備計画の提出に向けて、立地場所や規模などより具体的な検討を進めている。

<新スタジアムで街に賑わいを>
今シーズンホームのハワイアンズスタジアムには、10試合で延べ4万1000人余りが足を運び、収容率は8割を超えている。
スポーツを通じて「いわき市を東北一の都市にする」常に時代の先を行く新たな形のスタジアムが、街ににぎわいもたらしてくれると期待する。

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