秋田県内に生産拠点を置く精密機械メーカー「Orbray(オーブレー)」が、半導体に必要なダイヤモンド基盤の大型化を目指し、アメリカの企業と提携することを発表した。世界市場でのシェア拡大に期待がかかる。

Orbrayと提携するのは、アメリカの「エレメントシックス」社で、11日に両社の代表者が出席してオンラインで記者会見が開かれた。

Orbray(本社・東京)は、携帯電話や医療機器などの精密部品を製造している。湯沢市と横手市に生産拠点があり、2026年に本社の機能の一部を湯沢市に移転する予定。

Orbrayは「ダイヤモンド基盤」の高い技術を誇り、基盤を直径55ミリまで大きくすることに成功した。

エレメントシックス社は、半導体に必要な人工ダイヤモンドなどを製造していて、高い品質のダイヤモンド製品の大規模な生産技術を持っている。

両社は連携しながら技術の向上を図り、従来のものよりもさらに品質が高く、大型化させたダイヤモンド基盤を生産し、世界シェアの拡大を目指す。

 Orbray・並木里也子社長:
「当社の社名『Orbray』に込められた、宇宙に存在する小さな可能性を磨き、希望を育む存在になりたいという思いを実現できるよう、エレメントシックス社とともにまい進したい」

今後、県内の工場でも生産量の増加が見込まれていて、雇用の拡大が期待される。両社は8月から互いに研究員を派遣する予定。

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