阪急電鉄は、7月から初めて導入する、座席指定車両の内部を報道陣に公開しました。
今回、関西テレビ・竹上萌奈キャスターが実際に体験しました。
■頭部の囲いやパーテーションで贅沢なプライベート感
【竹上萌奈キャスター】「こちらの上質なドアから入りますと、こちらの車両がプライベースです。落ち着いた空間が広がっています」
阪急電鉄で初めて採用される座席指定サービス、その名も「PRiVACE(プライベース)」です。コンセプトは「自分時間」。
座席の頭部は周りの視線が気にならないよう、囲われる形状になっていて、木目調パーテーションも設置されており、プライベート空間を意識した上質なつくりになっています。
【竹上萌奈キャスター】「では、失礼します。これがプライベースのシートか…!足をすっと伸ばすことが出来ますし、この囲われている感じが、半個室のような贅沢感を感じます」
また、読書灯やコンセントも設置されていて、車内では無料のWi-Fiサービスも使用できます。
この車両はことしの7月から、阪急京都線の特急や準特急などの列車に1車両ずつ導入されます。
利用者は、乗車賃に加えて座席指定料金500円を支払うと乗車でき、専用のウェブサイトで予約するか、空席があれば、その場で乗ることもできます。
■お客様の声から生まれたサービス「単なる移動手段ではなく新たな価値を」
担当者によると、開発にあたって参考にしたのは京阪神のお客様の声だそうです。
【阪急電鉄 加藤奈央さん】「プライベートな時間が欲しい。電車って全然プライベートじゃないから、むしろ全然乗りたくないという声をいただいたので、解決できるサービスにしようとなりました。どちらかというと電車は、単なる移動手段でしかないけど、着座して、さらにその先で新たな価値、魅力を感じていただけるサービスを検討したい」
(Q.ご自身でも乗りたい?)
【阪急電鉄 加藤奈央さん】「ぜひ乗りたいですね。京都、夏の青紅葉を見に行ったり。でも私、京都なんで、梅田のビアガーデンの帰り道とか」
(Q.最高ですね!)
【阪急電鉄 加藤奈央さん】「そういう乗り方がよさそうですね」
このプライベース、1時間あたり2本から3本、1日80本程度から運行を始めるということです。
■指定料金500円は人によっては高いと感じるかも…
大阪梅田から河原町までの運賃が410円で、指定料金500円です。少し高いように感じるのですが…。
【関西テレビ 神崎博報道デスク】「サラリーマンとしては少し高いと思いますが、例えば、ものすごく疲れている時とか、それから1つ大きな仕事をやり遂げた後とか、そういうときは、自分へのご褒美として500円払おうかなと。時々なら乗りたいなと思います」
阪急側としては、時間を有意義に使ってほしいという思いもあるということです。
「newsランナー」番組コメンテーターで大阪大学大学院・安田洋祐教授は外国人客の需要について話しました。
【安田洋祐教授】「多様な乗客のニーズに答えることがメインなのでしょうけれども、例えばインバウンドの観光客の方とかも、週末の京都線はすごく混んでいるので、荷物をたくさん持っている方とかは、500円なら、今だったら3ドルぐらいの感覚なので、よろこんで払って乗る人がいるのではないかと思います」
阪急の新しい試み。利用者に浸透していくのか、注目されます。
(関西テレビ「newsランナー」2024年4月16日放送)
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