大阪・関西万博の開幕まで残り1年を切り、週末にはさまざまなイベントが開かれました。スタッフのユニフォームもお披露目され、1970年の万博でスタッフを務めた女性は新しいユニフォームをどう見たのでしょうか?
■ミャクミャクが初しゃべり「こんにちはー!」
万博の開幕まで1年の4月13日に開かれたイベント。
ここで会場を驚かせる出来事が…
【大阪・関西万博公式キャラクター ミャクミャク】「こんにちはー!」
誕生からおよそ2年、これまで一切しゃべらなかった万博の公式キャラクター ミャクミャクが、かわいらしい声を初めて披露したのです。
これにはSNSで「たまげたかわいい!」「かわいすぎてダメだ…」と反響がありました。
今回は一言だけでしたが、これからいろんな言葉を覚えていくということです。
そんなミャクミャクはこの週末、大忙しでした。
【記者リポート 大阪梅田駅 13日】「阪急のあずき色の車体にかわいらしいミャクミャクのイラストが描かれています」
阪急電鉄とコラボした列車の特別走行イベントにミャクミャクが登場。
(Qこの電車を見てどう?)
【ミャクミャク(阪急電車の担当者が代わりに)】「楽しいですかね」
かわいらしい列車にご満悦な様子でした。
列車の次は空の旅にも。14日には、飛行機に乗って楽しみながら、万博について学ぶ「ミャクミャクJET」の特別イベントにも参加。子ども達からもモテモテでした。
また18歳の誕生日を迎えた滋賀県彦根市のご当地キャラクター「ひこにゃん」のお誕生日会にも、お祝いに駆けつけました。
開幕まであと1年、各地で盛り上がりを見せています。
■公式ユニフォームは「組み合わせを自由に選択できる新しいユニホームの形」
「公式ユニフォームコレクションスタートです」
そんな中、万博の会場でスタッフが着るユニホームがお披露目されました。来賓のアテンドや案内所で働くスタッフのユニホームはシャツの色、パンツやスカートなどを好みに合わせて自由に選ぶことができます。
約500の応募の中から選ばれたデザイナーの服部真理子さんは…
【デザイナー 服部真理子さん】「自分の意思をもって組み合わせを自由に選択できる、新しいユニホームの形を表現したデザインになっています」
新しい未来、楽しさや希望を感じさせるデザインのユニホームです。
実は靴下にもこだわりが…
【西垣靴下 西垣和俊社長】「丈夫さは10倍あります」
奈良に本社を置く西垣靴下が15日、公式ユニホームに靴下を提供すると発表。土踏まずの部分にあるクッションが、中敷きの役割を果たし、長時間履いても、疲れにくいということです。
【西垣靴下 西垣和俊社長】「そりゃもう、うれしかったですよ。奈良の靴下が50年に1回の万博のスタッフが履いてくれるんですよ、これは感激ですね」
奈良県では国産の靴下の60パーセントが製造されていて、万博で「奈良県産の靴下を世界にアピールしたい」ということです。
■1970年ガイドを務めた女性は「万博で働くことに誇りをもって」
万博会場を盛り立てるこだわりのユニホーム。
1970年の大阪万博でも会場内では最先端のデザインで、個性豊かなユニホームをまとったスタッフたちがお出迎えし、会場を彩りました。
【大阪万博のエスコートガイド 渡邊百合さん(78)】「(1970年の万博は)色のコントラストがすごくあって。パビリオンの洋服も本当に華やかな洋服が多かったですけど」
1970年の大阪万博でエスコートガイドを務めた渡邊百合さんに、今回、発表されたユニホームについて聞いてみると…
【大阪万博のエスコートガイド 渡邊百合さん】「(各国の来賓は)一番の正装で来られますから、それに対応できるのかなということもちょっと思いましたけども」
渡邊さんは万博で働くことに誇りをもってほしいといいます。
【大阪万博のエスコートガイド 渡邊百合さん】「プライドを持って、立ち姿とか、おもてなしの姿が見えるように行動もしていただきたい。(各国の人が)一同に集まるんですから、それを見逃さないように。私は最低10回は絶対行きます」
■大阪・関西万博いよいよ1年 サービスクルーの募集始まる
大阪・関西万博までいよいよ1年となりました。
サービスクルーの募集も始まっていて、募集は6月30日までとなっています。仕事内容はインフォメーション業務、迷子の対応など。
時給は1850円で、応募資格は18歳以上、事前の研修が可能な人となっています。
【関西テレビ 加藤報道デスク】「募集は4月13日に始まったところなので、今どれぐらい応募がありなのかは分かりませんけど、600人という枠が決まっています。もしかして募集したけども叶わなかった方はボランティアもあります。今ボランティアも募集が始まっていて、2万人の枠に対して1万5000人が応募されています。もしサービスクルーが叶わなかった場合は、ボランティアもできるということです。サービス内容や仕事内容もあまり変わらないということです」
開幕まで1年を切りましたが今、万博についてどのような点が注目されるのでしょうか。
【共同通信社 編集委員 太田昌克さん】「私は1970年の万博に3歳ぐらいで行ったんです。やっぱりものすごい未来が見える、ちょっと記憶がおぼろげなところもありますが、太陽の塔とかモノレールとか。
ただやはり東京に住んでいるとちょっと遠い感じはするので、早く具体的な目玉というか、『命輝く未来社会のデザイン』をもっと見える化してほしいんです。そうしたらもっと多くの方の関心が高まって、訴求力が上がるじゃないですかね」
目玉は今年の秋ぐらいに出てきそうだということです。目玉も含めて、万博への理解がこれから進んでいくことが成功への鍵になるのではないでしょうか。
(関西テレビ「newsランナー」 2024年4月15日)
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