米CNNは13日、イスラエル軍がパレスチナ自治区ガザ地区の最南部ラファ周辺に部隊を集結させていると報じた。バイデン米政権は「数日以内に大規模な侵攻が可能になった」と分析しているという。またロイター通信は14日、イスラエル軍の戦車がラファ東部の住民が居住する地区まで侵入したと伝えており、緊張が高まっている。
バイデン政権は、ラファでの大規模な地上作戦は多くの市民が犠牲になるとして一貫して反対し、イスラエルへの一部の爆弾の供給を一時停止した。仮に人口が密集するラファの中心部に侵攻すれば、その他の武器の供給も停止するとして自制を求めているが、イスラエルのネタニヤフ政権は強硬姿勢を崩していない。
こうした中、米ニュースサイト「アクシオス」によると、サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が今週末に、サウジアラビアとイスラエルを訪問する。ラファの侵攻に関して協議するとみられる。報道によると、イスラエルと米国はサリバン氏の訪問までは、ラファでの作戦を大きく拡大しないことで合意しているという。【ワシントン松井聡】
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