フランスで受刑者を移送していた車が武装した集団に襲撃され、刑務官2人が射殺されました。受刑者は麻薬密売組織のトップとされ、逃走しています。

 フランス北西部ウールにある高速道路の料金所で受刑者を移送していた車に黒色の車が正面から衝突します。

 フランスの検察などによりますと、14日午前11時ごろ、武装した数人の集団が判事による尋問を受けた後に、裁判所から刑務所に戻る途中の移送車を襲撃したということです。

 散弾銃で刑務官2人が射殺されたほか、別の刑務官3人も重傷を負いました。

 移送車に乗っていたのは強盗罪で10日に有罪判決を受けた麻薬密売組織のトップとみられる30歳の男で、襲撃した集団とともに逃走したということです。

 この男については警察が組織的な誘拐と殺人の疑いでも捜査をしています。

 襲撃した集団は現場となった高速道路の料金所を移送車の数分前に通過して、道路脇で待ち伏せしていたということです。

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