イスラエルのネタニヤフ首相は、パレスチナ自治区ガザ南部ラファで始めた地上作戦について、「イスラム組織ハマスの軍事力の破壊に向け重要な一歩だ」と述べました。
イスラエル軍は7日、ガザ南部ラファで限定的な地上作戦を開始し、エジプトとの境界にある検問所のガザ側を制圧したと明らかにしました。
ネタニヤフ首相は「人質解放とハマス排除という戦争の目的に則ったものだ」などとしたうえで、「ハマスの残る軍事力の破壊に向け非常に重要な一歩だ」と評価しています。
JNNの取材に応じたラファで取材を続けるパレスチナ人ジャーナリストは、大勢の市民が退避を始めたと明かしましたが…
ラファで取材 パレスチナ人ジャーナリスト
「避難すると話していた人達も、どこに逃げればいいか分からないという人が多くいる。行き場所がないんだ」
戦闘停止に向けた交渉をめぐってはハマス側が6日、「イスラエル軍の段階的な撤退」などを盛り込んだ提案を受け入れたと発表しましたが、ネタニヤフ氏は「必要条件からかけ離れている」とし、受け入れない考えを示しました。
仲介役のアメリカやエジプトなどを通して交渉は続いていますが、ハマス側はラファへの攻撃が続く限り合意はないと警告しています。
一方、交渉についてアメリカのカービー大統領補佐官は「両者の溝を埋めることはできる。非常に近いうちにそうなることを望んでいる」と話しました。
イスラエル軍がラファ東部で作戦を始めたことについては「イスラエルからは限定的な作戦だと聞いている」と述べたうえで、「我々の立場は変わらない」として、ラファへの大規模な侵攻に反対する立場を改めて強調しました。
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