イランによるイスラエルへの報復攻撃の懸念が高まるなか、イスラエル軍は「様々なシナリオに備えた計画を検討した」として、応戦する意向を示唆しました。
シリアにあるイラン大使館の建物が1日にイスラエルによるとみられる攻撃を受けて以降、イランは報復措置をとる構えを示しています。
複数のアメリカメディアは12日、アメリカ政府関係者の話として早ければ24時間以内にイスラエルを攻撃する可能性があるなどと報じました。攻撃の規模についてCBSテレビは「100機以上のドローンや数十のミサイルなど大規模になる可能性がある」としたうえで、「この規模の攻撃を防御するのは困難だ」とのアメリカ当局者の見方を報じています。
こうしたなか、イスラエル軍の報道官は12日に声明を発表し、「様々なシナリオに備えた計画を検討した」としたうえで、「攻撃の準備は整っている」と述べ、応戦する意向を示しました。
双方の攻撃の度合いによっては事態が一気に激化する可能性があり、フランスやインド、ポーランドなどはイランとイスラエルへの渡航中止を呼びかけるなど緊張が高まっています。
イスラエルのテルアビブでは…
記者
「イランによる攻撃の脅威が高まっているなかですが、イスラエル市民は安息日前ということもあって比較的楽観した雰囲気が漂っています」
市民
「少し怖い気もするけれど、我々は強い国だからね。ここにいる人も同じ気持ちだと思う」
「こうしたことばかりで、もう私たちは慣れているよ。あまり考えないようにしている」
「何かあったら、この盾(フリスビー)で守るよ」
イスラエル軍は市民に対して、今後数日間、有事に備えて警戒するよう呼びかけています。
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