韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の弾劾(だんがい)訴追案が12日にも再提出される見通しです。あの非常戒厳は一体、何だったのでしょうか。そして今、韓国で何が起きているんでしょうか。

 ソウルに混乱をもたらした非常戒厳、いわゆる「戒厳令」。

 警察、検察の捜査が進むなか、10日から11日にかけて事態が大きく動きました。

 検察は10日夜、非常戒厳を主導したとして金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防相を逮捕したと発表。

 しかし、拘置所で金前国防長官が自殺を図っていたことが明らかになり、マスコミが騒然となる場面も。

韓国法務省担当官
「トイレで自殺を図ったところを係員が発見し、すぐに出動しました」

 健康状態に異常はないとのことですが、11日未明には警察の特別捜査本部が趙志浩(チョ・ジホ)警察庁長官ら警察のトップ2人を内乱の疑いなどで拘束。

 さらに大統領府や警察庁などの家宅捜索に着手し、尹大統領に対する捜査も本格化しています。

 そんななか、野党側は尹大統領に対して2度目の弾劾訴追案を12日に発議すると発表。14日に採決が行われる見通しです。

 非常戒厳で混乱する韓国。今、国内で何が起こっているのか。尹大統領はそもそも何を考えていたのか。

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