反体制派の武装勢力によって政権が崩壊したシリアについて、ロシア外務省はアサド大統領が自発的に辞任したと発表しました。

 ロシア外務省のザハロワ報道官は8日、声明を出し、シリアのアサド大統領は反体制派武装勢力との交渉の結果、自ら大統領職を辞任し、国外へ出ることを決断したと発表しました。

 ロシアは長年、アサド政権の後ろ盾となっていましたが、この交渉には関与していないとしています。

 アサド氏が現在どこにいるかは明らかにしていません。

 ドイツのビルト紙はカタールの外交筋の話として、アサド氏と武装勢力との交渉はカタールの首都ドーハで行われたものの失敗に終わったと報じています。

 当初の予定ではアサド氏は辞任後、ロシアへ行くことになっていたということです。

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