シリアの反体制派武装勢力は首都ダマスカスを制圧したという声明を出しました。アサド政権が崩壊したと主張しています。アサド大統領はすでにシリアを離れたとの情報もあります。
反体制派の武装勢力は8日、「ダマスカスを解放することを宣言する」と声明を出しました。
そのうえで、「シリアの暗黒時代は終わった」としてアサド政権が崩壊したと主張しました。
シリア人権監視団の代表はANNの取材に対し、アサド大統領が7日の夜に、ダマスカスの国際空港から航空機で国外に逃亡したと述べました。
行き先は明らかになっていません。
ロイター通信は目撃者の話として、ダマスカス中心部の広場で市民数千人が反体制派の到着を祝っているとも伝えています。
シリアの首相は、アサド大統領が逃亡したことを受けて、「私は自宅にとどまり、統治の継続を支援する用意がある」と述べました。
反体制派の武装勢力は、「全軍に対して、正式に引き渡されるまで、公共機関への接近は厳禁であり、空中への弾丸の発射も禁じられている」としています。
シリアでは1971年に現在のアサド大統領の父、ハーフェズ・アサド氏が大統領になって以降、半世紀以上、アサド家による統治が続いてきました。
▶世界情勢で崩れたバランス“停戦”でシリア内戦が再燃へ
▶「アサド政権崩壊の要因は米の制裁」シリア人権監視団代表 政権内で腐敗進む
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。