ウクライナの隣国で旧ソビエトの構成国だったモルドバで大統領選挙の決選投票が始まりました。EU=ヨーロッパ連合への加盟を目指す現職と親ロシア派候補の争いです。

 決選投票は日本時間3日午後2時に始まりました。

 11人が出馬した20日の大統領選挙で4割以上を得票してトップだったEU加盟を目指す現職のサンドゥ大統領と、本選で2位だった親ロシア派のストイアノグロ元検事総長との争いです。

 10月20日に大統領選挙と同時に実施されたEU加盟への是非を問う国民投票では、加盟への賛成が過半数を占めましたが、非常に僅差でした。

 また、偽情報が拡散され、親EU派、親ロシア派双方が買収などの不正や弾圧があったと主張していました。

 モルドバはウクライナの南西に位置していて、ロシアによるウクライナ侵攻開始の後、多数のウクライナ難民を受け入れ、EUへの加盟も申請しています。

 一方で、ソ連時代からの経済的な結び付きも強く、ロシア系住民も多くいます。

 EUにより接近するのか、ロシアの影響力が増すのか、分岐点に立つモルドバの大統領選の決選投票は日本時間の4日午前2時に締め切られ、夕方にも勝者が分かる見通しです。

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