米中西部アイオワ州の有力地元紙デモイン・レジスターが2日公表した大統領選(5日投開票)の世論調査で、民主党のハリス副大統領の支持率が共和党のトランプ前大統領を3ポイント上回った。「トランプ氏優勢」とされてきた州で最終盤にハリス氏のリードが伝えられたインパクトは大きく、米メディアは「衝撃」と報道。トランプ陣営は「極端な外れ値だ」と火消しに追われた。
同紙が10月28~31日に実施した調査では、投票予定の有権者のうち47%がハリス氏、44%がトランプ氏を支持した。アイオワ州では、トランプ氏への支持を表明して選挙戦から撤退した弁護士のケネディ氏の名前も投票用紙に残っており、今回の調査で3%が支持。「まだ分からない」(3%)、「言いたくない」(2%)、「他の人」(1%)といった回答もあった。
一方、今月1~2日にエマーソン大学が同州で行った調査では、53%がトランプ氏、43%がハリス氏を支持した。過去の選挙ではアイオワ州は民主、共和両党の接戦州と評された時期もあったが、今回は一貫してトランプ氏の優勢が伝えられてきた経緯もあり、トランプ陣営は「エマーソン大の調査の方が実態を表している」と強調した。
大統領選はハリス、トランプ両氏の大接戦になっている。激戦7州の攻防が勝敗のカギを握るとみられており、アイオワ州など激戦州以外で「波乱」が起きる可能性は低いとみられている。【ワシントン秋山信一】
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