バイデン米大統領との電話協議の後で取材に応じ、追加質問をしてきた記者に声をかける石破茂首相=首相官邸で2024年10月2日午前9時5分、渡部直樹撮影

 石破茂首相は2日、バイデン米大統領と電話協議し「岸田文雄前首相との間で日米同盟が格段に強化されたが、その路線を引き継いでさらに強化を図っていきたい」とバイデン氏に伝えた。首相が外国首脳と電話協議したのは1日の就任後、初めて。

 両首脳は、北朝鮮による拉致問題に連携して対応することを確認。首相は日米韓3カ国、日米豪印4カ国などによるネットワークをさらに強化していきたいとの考えをバイデン氏に伝えた。首相が電話協議後、首相官邸で記者団に明らかにした。

 自身が持論とする日米地位協定の改定については言及しなかったという。首相は記者団に対し「今後また機会をみて議論していけたらいいと考えている」と語った。

 首相がバイデン氏と協議するのは、自民党幹事長時代の2014年に当時副大統領だったバイデン氏とホワイトハウスで会談して以来。首相は記者団に「非常に話が弾んだ」と語った。【園部仁史】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。