NATO=北大西洋条約機構の新たな事務総長にオランダのルッテ前首相が就任し、ロシアの脅威などに対抗するため加盟国に防衛費の増額を求める考えを明らかにしました。
1日、NATO本部で式典が開かれ、10年間にわたって事務総長を務めたストルテンベルグ氏に代わってオランダの前首相、マルク・ルッテ氏が14代目の事務総長に就任しました。
ルッテ氏は記者会見で、ロシアの脅威などに対抗するため、加盟国に対し防衛費の増額を求めるほか、ウクライナへの支援が優先課題だとの考えを明らかにしました。
NATO ルッテ事務総長
「中国は、ロシアの軍事産業への支援を通じて、ウクライナ侵攻を続けるロシアの決定的な支援者となっている」
また、ルッテ氏は「ロシアは、中国や北朝鮮、イランからの支援によって、違法な戦争の継続が可能となっている」と指摘したうえで、日本を含めたインド太平洋地域のパートナー国との連携強化が「非常に重要だ」と強調しました。
11月のアメリカ大統領選挙については、「両候補ともよく知っている。私はどちらとでも協力できる」と述べて、NATOに懐疑的なトランプ前大統領が再選したとしても、アメリカの協力を得られるとの考えを示しました。
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