オーストリアで総選挙の投開票が行われ、元ナチス党員が設立し、「反移民」を掲げる極右政党が初めて第1党になる見通しです。
オーストリアで29日、議会下院にあたる国民議会(定数183議席)の総選挙の投開票が実施されました。
オーストリアの公共放送の出口調査による予測によりますと、極右政党「自由党」の得票率は約29%で、ネハンマー首相が率いる中道右派の与党「国民党」の約26%を上回っています。
「自由党」は1956年に元ナチス党員が設立し、移民・難民受け入れの厳格化のほか、ウクライナへの軍事支援反対やロシアへの制裁解除などを主張しています。
「自由党」が第1党になる見通しですが、単独過半数には届かず、「自由党」が連立政権に加わるかどうかが今後の焦点となります。
ヨーロッパでは、フランスやドイツなどでもEU(ヨーロッパ連合)に懐疑的な極右政党が支持を拡大していて、台頭が続けばEUの政策運営に大きな影響を与える可能性があります。
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