金杉憲治中国大使は遼寧省のトップと会談し、「日系企業の対中ビジネスは大きな岐路にある」と危機感を示しました。

金杉憲治中国大使は25日午後、中国東北部にある遼寧省瀋陽市で、遼寧省のトップ、カクホウ書記と50分にわたって会談しました。

会談で、金杉大使は遼寧省には1800社以上の日系企業が進出しているとした上で、広東省深セン市で日本人学校の児童が襲われ、死亡した事件を受けて、「日系企業の対中ビジネスは大きな岐路にあり、状況は極めて深刻だ」と危機感を示しました。

その上で、日本人学校の警備を強化するなど、日本人の安全確保を要請しました。

金杉憲治 中国大使
「我々からしますと、在留邦人の安全安心というのが大きな基本中の基本なのです」

これに対し、カク書記は事件について「遺憾だ」とした上で、「遼寧省は日本人をはじめ、外国人の安全や安心に責任をもっている」と応じたということです。

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