中国・深セン市で日本人学校の男子児童が登校中に襲われ、死亡した事件からきょうで1週間。犯行動機などが明らかにされていないなか、インターネット上には日本人学校に関するデマなどが掲載されたままとなっています。
18日、広東省深セン市で日本人学校の男子児童(10)が登校中に男に刃物で襲われ死亡しました。
男はその場で身柄を拘束されたものの、これまでに中国側は「偶発的な個別事案」と述べるにとどまり、動機など詳細は今も明らかにされていません。こうした中、懸念されているのが。
記者
「事件から1週間たった今も、日本人学校に関する扇動的な見出しの動画が目につきます」
「日本人学校を卒業した人はどこへ行ったのか。中国の様々な産業に入り込み、浸透しているのでは」
「この種の学校が日本のスパイを養成しているのは明らかだ」
中国では政治的な内容や政府批判は言論統制により削除されますが、「日本人学校はスパイを育成している」といった虚偽の内容の動画削除は一部にとどまり、今も拡散された状態となっていて、事件に影響したのではと不安視する声も上がっています。深セン市の日本人学校に子どもが通うという保護者は。
深セン市の日本人学校の保護者
「反日感情が渦巻くような場所ではないと思って生活しているので、犯人の動機が違うところにあったとはっきりすると、私たちも安心できます」
しかしその一方で、複雑な思いも抱えています。
深セン市の日本人学校の保護者
「もし『日本人を狙った犯行だった』と言われてしまうと、それはそれで絶望に近い形になるので、そうじゃないと言ってくれという願いではある」
学校は今週、オンライン授業となっていて、来月の国慶節の連休明けから登校を再開したいとしています。
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