国連総会が行われているアメリカのニューヨークで、平和と若者をテーマにした討論会が開催され、日本の若者などが国連の担当者と意見を交換しました。
国連総会に合わせてニューヨークの国連本部内に設置されたSDGsの特設会場で24日、日本の取り組みを例に、平和の実現における若者の役割を考える討論会が行われました。
国連広報センター 根本かおるセンター長
「今年は国連で若者にスポットライトが当たる場面が多いですが、若者のリーダーシップにどんなことを期待されますか?」
フェリペ・ポーリエ 国連ユース担当事務次長補
「平和について語るときには、若い人たちが議論や意思決定に多くのことをもたらしてくれます」
日本からは、核のない世界を目指して活動を行っている若者の団体の代表が、平和や安全保障を考える上で、日本の被爆者の体験に耳を傾けることが重要だと語りました。
社団法人「かたわら」高橋悠太さん
「被爆者たちは二度と自分たちのような経験をする人を出してはならないと、恨みを乗り越えて、対話を続けているんです」
また、平和について考える取り組みとして今年3月に若者たちの発案でTBSが実施した紛争地の現実をVR技術で体感し、自分たちができることを考えるイベント「ACTION for Peace」が紹介されました。
TBS 井上波サステナビリティ創造センター長
「参加した学生のひとりは『ニュースで見てかわいそうだと思っていたけど、この体験を通じて共感することができ、自分も何かしなければいけないと思った』と話していました」
国連の担当者は、平和の実現に向けた議論に日本の若者が参加することに期待感を示しました。
フェリペ・ポーリエ 国連ユース担当事務次長補
「持続可能な平和を実現するためには、国家間の話し合いだけでなく、様々なステークホルダー(利害関係者)が関わることが必要です」
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