イスラエル軍は21日、隣国レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラが大規模な戦闘準備をしているとして、レバノン南部を広範囲に空爆したと発表した。数十機の戦闘機で、ヒズボラの戦闘員たちやロケット弾の発射拠点を攻撃したと明らかにした。
イスラエル軍は、ヒズボラからの報復攻撃に備え、自国北部ハイファなどでの住民の集会や教育活動を制限した。地元メディアは治安当局筋の話として、ヒズボラが近くイスラエルに大規模な攻撃を仕掛ける可能性があると伝えている。
イスラエルは17~18日、ヒズボラの戦闘員らが持っていた通信機器を遠隔操作で次々と爆発させ、3000人以上を死傷させたとみられる。爆発では、子供を含む市民も巻き添えとなった。20日にはレバノンの首都ベイルート周辺を空爆し、ヒズボラ司令官らを殺害した。
ヒズボラの最高指導者、ナスララ師は19日、一連の爆発はイスラエルによるものだとして、報復を宣言していた。【エルサレム松岡大地】
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