11月5日投票の米大統領選で初当選を目指す民主党のハリス副大統領の陣営は21日、CNNから提案された10月23日の候補者討論会に参加する意向を表明した。共和党のトランプ前大統領はこれまで新たな討論会に消極的な姿勢を示しているが、実現すれば投票日の約2週間前の大一番となる。
ハリス陣営は21日の声明で、「国民が投票前に再び討論を見る機会があってしかるべきだ。双方の構想を評価する場となる」と指摘。トランプ氏が6月のCNN主催の討論会で、選挙戦撤退前の民主党のバイデン大統領に「勝った」と言っていることを挙げて、「同じ形式のCNN主催の討論会への参加に問題はないはずだ」とトランプ氏を挑発した。
ハリス、トランプ両氏は9月10日にABCニュース主催の討論会で初めて対決した。世論調査ではハリス氏が優勢だったと評価されているが、トランプ氏は「勝った」と主張。バイデン、ハリス両氏との2度の討論会で「細部まで議論された」として、3回目の討論会には否定的な考えを示している。【ワシントン秋山信一】
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