IEA=国際エネルギー機関は19日、ロシアによるエネルギー関連施設への攻撃が増え、この冬のウクライナの電力不足は「侵攻開始以降、最も厳しい試練になる」と指摘しました。
IEAは19日、ウクライナのエネルギー事情に関する報告書を発表しました。
報告書によりますと、ロシアによるウクライナのエネルギー関連施設への攻撃は今年、さらに激しくなり、ウクライナ国内の発電能力は今年半ばの時点で、侵攻前のおよそ3分の1に低下したということです。
さらに、8月下旬には200発以上のミサイルとドローンによる集中攻撃を受けていて、計画停電が常態化し、被害が最も大きい地域では、一日の電力供給が数時間に限られているということです。
IEAは、ウクライナのエネルギーシステムについて「侵攻開始以降、2度の冬を乗り越えたが、3年目は最も厳しい試練になる」と指摘し、エネルギー関連施設の防衛強化やEU=ヨーロッパ連合からの送電容量の拡大など10項目の対策を示しています。
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