米連邦下院は20日、イスラエルへの軍事支援やパレスチナ自治区ガザ地区への人道支援を盛り込んだ計約264億ドル(約4兆800億円)の緊急予算案を可決した。対イスラエル支援は、イランやガザ地区のイスラム組織ハマスによる攻撃への対処で消耗した防空兵器の補充などに使われる。緊急予算案は上院での可決とバイデン大統領の署名を経て、月内にも成立する見通しだ。
米国内ではイスラエルのガザ地区への侵攻が「過剰だ」との世論が高まり、バイデン政権も避難民が集中する同地区南部ラファへの大規模侵攻には反対している。しかし、議会ではイスラエル支持が大勢を占めており、20日の予算案の採決も賛成366、反対58と大差がついた。【ワシントン秋山信一】
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