カフェなどを併設した複合型書店の「TSUTAYA BOOKSTORE」が中国北京に初出店しました。ターゲットとする若者にどう受け入れられるのか注目されます。
記者
「オープン前ですが、店の前にはさっそく、行列ができています」
北京中心部にきょうオープンした新店舗。初日の入店は予約制でしたが、3000人の枠が受付開始日に埋まってしまったといいます。
友達(30)と来店した李さん(30)の目にとまったのは、1階に設けられたカフェでした。
李さん
「これはおいしいね」
友人 張さん
「ここでコーヒーを飲んで、ケーキを食べながら本を試し読みできるのがいいですね。内装もきれい」
中国の若者の間では今、かつての“爆買い”ではなく、質の高いモノや時間の過ごし方に価値を見出す新たな消費の形が主流になりつつあります。
李さん
「いい香りよ」
張さん
「うん」
そこに目をつけた「TSUTAYA BOOKSTORE」。「居心地のいい空間」の提供を目指した店舗づくりなどが北京の人たちの心をうまくとらえました。
「いい環境だね。また何回も来たいね」
また、SNSでの拡散を狙った店舗作りも戦略のひとつです。
インフルエンサー
「蔦屋書店について、ネットでよく見かけますよね」
これは別の都市の店舗の様子を伝えるインフルエンサーの投稿。SNS映えする店内の様子が拡散され、集客に一役かっています。友達と来店した李さんも…
李さん
「SNSで他の街にあるのは見ていて、北京で新たにオープンすると知り、来ました」
北京の新店舗でもきれいに書籍が並べられた階段や棚などを撮影する人たちが多く見受けられました。
経済の先行き不安から節約志向が高まる中国ですが、運営会社は「ライフスタイルにこだわる人は多くなってきていて、質の高い商品は引き続き需要がある」としていて、今後、さらに店舗数を増やしていく考えです。
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