11月の米大統領選で民主党の候補指名を確実にしているカマラ・ハリス副大統領(59)を支持する声が、若者を中心にネット交流サービス(SNS)で広がっている。英女性歌手チャーリーXCXが親しみを込めて投稿した「brat(ブラット、悪ガキの意味)」という俗語や、ハリス氏を表す「ココナツ」の絵文字が流行。陣営もこの流れに乗って支持拡大を図っている。
チャーリーXCXは、若者を中心に人気がある「エレクトロポップ」の女性歌手。チャーリーXCXはX(ツイッター)に、自身の最新のアルバム名とかけ合わせて「カマラはブラット」と投稿し、一気に拡散した。この際のブラットは「パーティー好きで時におかしな発言や行動をしつつ自分らしく生きている。たまに落ち込むが、そんな時でも明るく、率直で正直」といった人物像を指すという。
ハリス氏の陣営はSNSでの流行を受けて、早速、Xの公式アカウントの背景をアルバムと同じ緑色にした。ハリス氏がさまざまな場面で踊ったり、笑ったりする動画も広まっている。
また「ココナツ」は、ハリス氏が昨年の演説で「あなたはココナツの木から落ちてきたとでも思っているの」と幼い頃に母親から言われたというエピソードにちなんでいる。
米CNNが24日に発表した世論調査結果によると、ハリス氏は、出馬を断念したバイデン大統領(81)より、若者(18~34歳)で5ポイント、黒人で8ポイント支持を伸ばした。トランプ前大統領との比較では、ハリス氏が若者で4ポイント、黒人で60ポイント以上リードしている。ただ、有権者全体ではトランプ氏が3ポイント先行している。【ワシントン松井聡】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。