中国の習近平国家主席は外交政策に関する演説を行い、「必要なのは対抗の鉄の幕を下ろすことではない」と述べ、中国に対する経済の切り離しを進めるアメリカをけん制しました。

習近平国家主席は28日、1954年に中国の外交政策の基本である「平和五原則」を発表してから70年を記念した式典で外交政策に関する演説を行いました。

その中で習主席は、アメリカが中国をターゲットに進めているデカップリング=経済の切り離しを念頭に次のように述べ、アメリカをけん制しました。

中国 習近平 国家主席
「経済グローバル化の時代において必要なのは分裂のギャップを作ることではなく、コミュニケーションの橋渡しを構築することであり、対抗の鉄の幕を下ろすことではない」

また、台湾問題を念頭に「お互いの核心的利益を尊重し、他国の内政に干渉すべきではない」と強調しました。

習主席は「中国はグローバルサウスの国々の経済発展を支援する」と述べ、▼今後5年間で1000人に奨学金を出すことや、▼農業を支援する基金に1000万ドルを提供することなどを発表。グローバルサウスの国々との関係を強化することで、アメリカ主導の世界秩序に対抗したい考えをにじませました。

さらにウクライナやガザ、朝鮮半島情勢などについて「中国は建設的な役割を果たす。中国の力が増えると世界平和の希望も増える」と述べ、今後も積極的に関与する姿勢を強調しています。

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