4日開票されたインド総選挙はインド人民党(BJP)が中心の与党連合が過半数の議席を獲得し、モディ首相が勝利宣言した。ただ、改選前から60議席前後減らし、BJP単独では過半数を割り込んだ。
モディ氏は4日夜「3期目が決まったのは明らかだ」と述べ、続投を宣言した。地元メディアによると、小選挙区353議席のうち与党連合の議席数は290程度となる見通し。BJPは240程度にとどまり、モディ政権が発足した2014年以降初めて単独過半数を逃した。BJPは19年の前回選で300議席超、与党連合としては350議席超を獲得していた。
モディ政権下で経済成長が続く一方、農村部を中心に高い失業率や経済格差に対する不満が高まっていた。事前の世論調査などに反して躍進した最大野党・国民会議派のカルゲ総裁は「国民はモディ氏に負託を与えなかった。彼の政治的な敗北だ」と語った。【ニューデリー川上珠実】
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