中国外務省の毛寧副報道局長は31日、スイスで6月中旬に開かれるロシアのウクライナ侵攻の和平案を協議する「平和サミット」について、中国の要求が満たされていないとして、「参加は困難」との認識を示した。
中国は和平案の協議について「ロシアとウクライナが共に認め、平等に参加し、すべての案を公平に討論する国際的な和平会議を支持する」と主張しており、すでに不参加を表明しているロシアに配慮した形となる。
今回のサミットでは、ショルツ独首相、マクロン仏大統領、岸田文雄首相など主要7カ国(G7)首脳の参加も取り沙汰されており、ロシアへの影響力行使を期待するウクライナや欧州などから中国の参加を求める声が上がっていた。
今年5月に訪中したプーチン露大統領は習近平国家主席との会談で「中国は公正でバランスの取れた立場を取っている」と称賛しており、中露で何らかの対応のすりあわせをしていた可能性もある。【北京・岡崎英遠】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。