イギリス議会が解散し選挙戦に突入しました。スナク首相が率いる与党・保守党の支持率は最大野党・労働党に大きくリードされていて、14年ぶりの政権交代の可能性が高まっています。

 イギリスの総選挙は来年1月までに実施される決まりで、今年後半に行われると予想されていましたが、スナク首相はインフレ率低下などの実績を踏まえて前倒しした形です。

 イギリスのスカイニュースの世論調査によりますと、保守党の支持率20%に対して労働党の支持率は2倍以上の47%と大きくリードしています。

有権者
「多分、労働党に投票します。交通インフラの改善と最低賃金を上げてほしい」
「これまで通り低所得家庭への支援を続けて欲しい。保守党は良くやっていると思う」

 スナク首相は保守党が勝利した場合、18歳の国民を対象に1年間の兵役か、社会奉仕活動を義務付けることなどを公約に掲げています。

 一方、労働党のスターマー党首は経済の安定や医療機関の待ち時間の短縮などを実現するとしています。

 また、争点の一つの不法移民問題では、保守党は不法入国した移民をアフリカのルワンダに強制移送する法律を成立させた成果をアピールする一方、労働党は法律を廃止し、国境警備を強化する案を示しています。

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