秋吉一樹課長(右端)に義援金を渡す松原中の生徒たち=滋賀県草津市大路2のキラリエ草津で2024年5月2日午後2時57分、礒野健一撮影

 滋賀県草津市立松原中(同市下笠町)の生徒が、校内菜園で収穫した大根の売り上げの一部を、能登半島地震の義援金として市社会福祉協議会に寄付した。

 同校ではESD(持続可能な開発のための教育)の一環で校内に約130平方メートルの畑を開墾し、生徒たちが季節ごとの野菜を育てている。3月には大根約500本を収穫。そのうち約350本を市役所などで一般向けに販売し、約7万円を売り上げた。売り上げは今年度の活動資金として運用する予定だったが、生徒から「困っている人の助けになりたい」との声が上がり、3万5000円を寄付することにした。

 2日に3年生6人が市社会福祉協議会を訪れ、地域福祉課の秋吉一樹課長に義援金を手渡した。秋吉課長は「義援金だけでなく、皆さんの心も被災地に届けます」と感謝した。川端志保さん(14)は「能登の皆さんの笑顔を作るため役立ててほしい」。尾崎晨理(しんり)さん(14)は「つらい思いをした人の癒やしになってくれればうれしい」と願った。【礒野健一】

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