大麻類似の成分を含んでいるとみられるグミ

指定薬物が含まれた固形物を倉庫に保管していたとして、厚生労働省近畿厚生局麻薬取締部は26日、医薬品医療機器法違反の疑いで、グミ製造販売「WWE」(大阪市北区)の元社長、松本大輔(39)と元従業員で開発担当の高田浩司(38)の両容疑者を逮捕したと発表した。同社は大麻類似成分を含む「大麻グミ」を製造販売し、食べた人の健康被害が相次いでいた。

逮捕容疑は共謀して昨年11月20日、神奈川県厚木市の同社の倉庫で指定薬物の大麻類似成分HHC(ヘキサヒドロカンナビノール)を含む固形の商品約7・7キロを販売目的で保管したとしている。厚労省が同日に立ち入り検査を行い販売停止命令を出すとともに製品の成分分析を進めていた。HHCは令和4年3月に指定薬物に追加され、所持や販売が禁止された。

「大麻グミ」は、大麻成分に似た合成化合物「HHCH(ヘキサヒドロカンナビヘキソール)」を含有。昨年以降、健康被害が相次いだことから厚労省が昨年12月、HHCHに似た成分をまとめて指定薬物として包括的に指定した。

同社の店舗や工場については大阪府警も今年2月、麻薬取締法違反(営利目的譲り渡し)の疑いで家宅捜索。過去に販売したグミから別の違法成分が検出されており、詳しい経緯を調べている。

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