石川県に向かうため羽田空港に到着された天皇、皇后両陛下=東京都大田区の羽田空港で2024年4月12日午前

 天皇、皇后両陛下は12日、能登半島地震の被災地を見舞うため、石川県に入られた。日帰りで穴水町と能登町を訪ねる。3月22日に輪島市と珠洲(すず)市を回っており、被災地訪問は2回目。

 羽田空港を出発時、両陛下が搭乗した特別機にエンジントラブルが見つかり、予備機に乗り換えたため、能登空港(輪島市)の到着は約1時間遅れた。

 被災地では前回同様、自衛隊ヘリやマイクロバスを乗り継いで移動する。地震や津波で大きな被害が出た現場や避難所に足を運ぶ。

 宮内庁によると、両陛下は発災直後から今も、厳しい環境に置かれた被災者を案じている。奥能登地域を2回に分けて訪問するのは、深刻な被災状況を踏まえて訪問先や方法を県と調整した結果という。

 穴水、能登両町は元日の地震で震度6強を観測。能登町では津波が4・7メートルに達した地域もあった。石川県によると、奥能登の一部地域などでは今も断水が続いている。【山田奈緒】

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