消防が放水し煙が立ちこめた火災現場=横浜市保土ケ谷区で2024年4月11日、宮本麻由撮影

 横浜市保土ケ谷区瀬戸ケ谷町で11日夜、木造2階建て住宅が全焼する火事があった。けが人はなかったが、住宅密集地で炎が激しく渦を巻いて上がり、近隣住民らが不安げに見つめた。消防車など31台が出動し、火は約1時間後にほぼ消し止められた。

 出火したのは午後7時半ごろ。近隣住民が「火と煙が出ている」と119番した。保土ケ谷署や消防によると、火は住宅約90平方メートルを焼いた。周囲への延焼はなかった。50代の男性が1人で住んでおり、出火時は外出中で難を逃れたという。男性が飼っていた小型犬が行方不明になっている。

横浜市保土ケ谷区で発生した火災。炎が激しく上がり住宅を全焼した=2024年4月11日、読者提供

 現場はJR保土ケ谷駅から南西に約500メートルの住宅街で、辺りは一時騒然とした。近くにいた40代の女性は「黒い煙に気づいたら、5分後には一気に燃え上がった」と恐怖で顔をひきつらせた。燃え上がる住宅からボンボンと爆発音が何度も聞こえたといい、「恐ろしかった」と声を震わせた。【宮本麻由、横見知佳】

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