今年3月、タイで日本人を相手に投資詐欺を繰り返していた中国人ら63人が逮捕された事件で、日本国内の被害はこれまでに5億円近くに上っていることが新たに分かりました。

 タイの警察は、3月、LINEで嘘の投資を呼び掛ける手口で日本に向けて詐欺をしていたとして、中国人51人とタイ人12人を逮捕しました。

 捜査幹部への取材で、このグループによる国内の被害や相談などはこれまでおよそ40件に上り、5億円近くがだまし取られたとみられることが新たに分かりました。

 グループは、振込先として、日本人や日本法人の名義のほか、日本の金融機関の外国人名義の口座を悪用していました。

 そのうえで、警察庁はタイ警察に現地の法律で刑事責任を追及する「代理処罰」を要請したということです。

 また、10日から都内では、国境を超える詐欺について、20カ国などが集まる対策会議が行われていて、警察庁は国際捜査の連携を進めています。

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