札幌市東区のモエレ沼公園で「モエレ沼芸術花火」として長年、親しまれてきた花火大会が今年、「北海道芸術花火」と名称を変えて7日に開催された。国外への発信が狙いという。約1万9000人が訪れ、例年どおり音楽と融合した芸術花火を楽しんだ。
モエレ沼公園は彫刻家のイサム・ノグチが設計した公園で「全体をひとつの彫刻作品とする」というコンセプトの中で2005年にグランドオープン。花火はピラミッドを連想させる「プレイマウンテン」という遊び山やカラマツ林に囲まれた「海の噴水」周辺から打ち上げられる。立体的な地形で打ち上げられる花火を見ようと全国から花火写真を撮影する愛好家も多く訪れるという。
花火が終わった翌8日は「世界一楽しいゴミ拾い」と銘打った清掃活動が行われた。明るい空の下、たくさんの参加があったのは、来年の観覧チケットなどが当たる抽選会が催されることが一因かもしれない。
花火実行委員の一人で、ゴミ拾いの中田源「隊長」は「モエレ沼の花火を世界的に知ってもらうための名称変更。花火は市から公園を借りて打ち上げています。ゴミ拾いまでイベントとして楽しみたい」と話した。【貝塚太一】
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