台風の被害が出るなか、不適切な発言です。市長が「台風が近付くと高揚する」発言しました。

駐車場に被害があった住民
「聞いたことのないような響くような大きな音がして、逃げた方がいいかなと言われていて。夜をどうしようかというところですかね」

 台風10号による被害が出ている静岡県浜松市。市民生活が脅かされていた28日夕方のことでした。

浜松市 中野祐介市長(54)
「今、近付いてきています、台風10号。台風が近付くとなぜか高揚する、高揚感、そんなものがごちゃ混ぜになってこの会場に満ちあふれている」

 県議会議員が開いた会合に出席した浜松市の中野祐介市長。「台風が近付くとなぜか高揚する」と発言。

 当時、浜松市では土砂崩れが発生する被害が出ていたほか、一部地域にはおよそ32万人を対象に避難指示も出されていました。

 台風が近付くと高揚する。このタイミングですべき発言だったのでしょうか。

 一夜明け、中野市長は。

浜松市 中野祐介市長(54)
「災害モードに入っておりますので、気を張って士気を高めて、何としてでもこの災害を乗り越えるという点で臨まなければ乗り越えられないと…。ただ、それを『高揚感』と表現してしまったのは、これは全くもってまずかったと。市民の皆さんの思い、感情から大変かけ離れた不適切な発言だったと」

 中野市長は発言を撤回し、謝罪。そのうえで市の災害対策本部長として改めて早め早めの行動で災害に備えるよう求めました。

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