「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が出ている中、四国の夏の風物詩である「よさこい祭り」(高知市)と「阿波おどり」(徳島市)は予定通り開催されることが決まった。
よさこい祭りは9~12日の4日間。9日夕から前夜祭、10日と11日が本番、12日が後夜祭の日程だ。
8日夜の「巨大地震注意」を受け、高知県の浜田省司知事は記者団に対し、「主催者が判断することだが、いたずらに萎縮して全てをやめてしまう段階ではないと思う」との認識を示していた。
祭りを主催する「よさこい祭振興会」は9日午前10時から、県や市など関係者を集めた総務部会を開き、開催の可否を協議。「万全の対策を講じたうえで予定通り開催する」ことを決めた。競演場や演舞場ごとに避難場所を確保し、観客や出場チームに周知する。方法は未定だが、本番の未使用の有料観覧席チケットの払い戻しにも応じるという。
阿波おどりも11~15日の5日間、予定通り実施する。8日夜、実行委員会の公式サイトで「徳島市災害対策連絡本部会議(市長同席)の指示を踏まえ、予定通り開催します」と発表。地震への備えと津波避難計画の再確認を早急に行うとしている。【前川雅俊、山本芳博】
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