気象庁が初めて南海トラフ巨大地震への備えを呼び掛ける臨時情報(巨大地震注意)を発表した。四国に暮らす私たちはどう備えればよいのか。専門家に尋ねた。
高知防災プロジェクト・山崎水紀夫代表の話
日常の備えとして、食料や水(1人1日3リットル)はできれば1週間分を備蓄したい。それ以外にも今日からできることはたくさんある。1階より2階の家具が少ない部屋で寝る。風呂の水は張ったままにして、就寝時には枕元にスニーカーを置く。ペットボトルの飲料水を凍らせておくのもいい。ガソリンはこまめに給油し、家族との連絡方法を確認する。
家具には転倒防止器具をつけたり、人に向けて倒れないよう配置の見直しもしたい。すべて一度やればずっと有効な対策だから、ぜひこのタイミングで実行してほしい。
防災のことを考え続けて深刻になる必要はない。冷静に対応して普通に暮らそう。出かけた先で「今災害が起きたらどこに逃げようか」とか、頭にかぶれる買い物カゴを持ち歩くとか、ゲーム感覚で楽しみながら考えるのがいいと思う。【聞き手・小林理】
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