気象庁が初めて南海トラフ巨大地震への備えを呼び掛ける臨時情報(巨大地震注意)を発表した。四国に暮らす私たちはどう備えればよいのか。専門家に尋ねた。
岡村眞・高知大防災推進センター客員教授の話
8日に発生した今回の日向灘の地震は、マグニチュード(M)7・1と規模が小さいので1週間くらいで余震が収まり、「巨大地震注意」が解除される可能性が高いだろう。ただ、東日本大震災(M9・0)の2日前にはM7・3の地震が発生しており、特に2~3日間は注意が必要だ。
前回の昭和南海地震(M8・0)から78年目に入っており、いつ南海トラフ地震が発生してもおかしくない状態になっているのは間違いない。「注意」が解かれても、ほっとするのではなく、常に緩い緊張状態を保ち、防災対策を続けていくことが自分の身を守るためには大切だ。
家具は倒れないように固定し、住宅の耐震化を徹底する。「注意」を地震と津波への備えを再確認する機会にしてほしい。【聞き手・前川雅俊】
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