宮崎県で震度6弱を観測した地震について、記者会見する気象庁地震火山部の青木重樹地震津波対策企画官=東京都港区で2024年8月8日午後5時52分、前田梨里子撮影

 気象庁は8日、東海沖から九州沖にかけての震源域で発生が懸念される「南海トラフ巨大地震」への注意が必要だとして、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表した。南海トラフとの関連を分析した評価検討会の平田直・東大名誉教授は記者会見で、地震の規模を示すマグニチュード(M)7程度の地震が日向灘を震源に起きたのは40年ぶりと明かした。その上で「最大クラスの地震が起きた場合、東京で震度5弱の揺れ、九州や四国、紀伊半島、房総半島で高い津波が想定される」とし、「決して西南だけでなく、全域で注意してほしい」と警戒を呼び掛けた。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。