ガス爆発が起きた万博会場で建設中のトイレ。コンクリートの床などが破損した(日本国際博覧会協会提供)

2025年大阪・関西万博を運営する日本国際博覧会協会は19日、万博会場予定地(大阪市此花区)で3月28日に発生したガス爆発事故を巡り、当時現場の可燃性ガスの濃度を測定していなかったと明らかにした。事故後、火気を使う工事を中断していたが、再発防止策を取った上で今月22日から再開する。

事故は会場予定地のグリーンワールド(GW)工区で建設中のトイレで発生。溶接作業中に発生した火花が、地下の配管を通す空間にたまったメタンガスに引火して爆発、コンクリートの床など約100平方メートルを破損した。作業員にけがはなかった。

協会によると、GW工区の一部は以前、廃棄物処分場として使用され、地中からガスが発生。地下の作業ではガス濃度を測定していたが、今後は地下以外の屋内作業でも測定することにした。基準値以上の濃度が測定された場合は送風機などで換気し、地下空間は点検口を開け常時換気する。

協会は事故後、消防などの指導を受けて再発防止策を提出した。

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