大村秀章・愛知県知事の解職請求(リコール)運動を巡る署名偽造事件で、署名団体の事務局長を務めた田中孝博被告(62)が有罪となったことを受け、大村知事は報道陣の取材に応じ「民主主義の根幹を揺るがす、極めて悪質な戦後最大の署名偽造事件だ。首謀者に有罪判決が出たのは、大変重いことだ」と話した。
大村知事は「(偽造には)たぶん何千万円という費用がかかっている。誰がこのカネを用意し、誰が指示したのか全体の事実関係が明らかになっていないのは大変残念だ」と述べた。
そして、河村たかし名古屋市長、高須クリニック院長の高須克弥氏、田中被告が衆院選愛知5区の支部長を務めていた日本維新の会を列挙し、「民主主義への挑戦のような悪質な事案がなぜ起きたかを説明する責任が引き続きある。それは消えてなくならない」と指摘。特に河村氏に対して「政治家なのだから説明していただかなければならない」と語気を強めて求めた。【荒川基従】
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