成田空港の施設の再編に向け、空港側が現在ある3つのターミナルの集約などをまとめた「新しい成田空港」構想を国土交通省に報告をしました。

 今年で開港46年を迎える成田空港では、インバウンドなどによる航空需要の増大を見据えて施設の機能強化を検討していて、これまでに専門家などによる検討会が9回行われています。

 3日、成田国際空港の田村明比古社長は国交省の平岡成哲航空局長に対し、現在ある3つのターミナルの集約などをまとめた「新しい成田空港」構想を報告しました。

 空港側の構想では、2030年代前半までに新しい鉄道駅と新ターミナルの半分の使用が始まり、その後、段階的に整備が行われるということです。

 報告を終えた田村社長は「取りまとめの中身は恥ずかしくないもの」としたうえで、「実現には多大な努力とエネルギーがいる」と話しました。

 また、少なくとも8000億円程度の費用が想定され、今後、国からの資金面での協力などについても議論をしていくということです。

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