活発な活動を続けていた梅雨前線。九州や山口、広島などで大雨となり、浸水の被害が発生しました。

滋賀県米原市では、土砂崩れが起きました。米原市には、午前11時に警戒レベル5の『緊急安全確保』が出されました。

実家が被害を受けた石河輝男さん:「父親と母親と実家にいて、午前9時40分ごろに『ドドド』という音がして、家の中に水が入り込んできたので、慌てて『大変だ』と。私の方にも連絡があって、自分たちは、いち早く、着の身着のまま逃げた。もう全部、全滅。扉も破れている。ガラス扉もないので、母屋の方は、全部、壊れた」

未明から朝方にかけては、九州北部が活発な雨雲の通り道となりました。
福岡県宗像市では、7月としては、観測史上最大となる非常に激しい雨を観測。広い範囲で冠水しました。

市内の美容室。茶色く濁った水が店内を覆っていました。

LA・DULCE PASION 緒方義光店長
「(Q.いま片付けされている)もうだいぶ終わりました。(Q.壁がはがれているが)はがれていました、水で。椅子は、全部、電器屋に調べてもらったが、全部、水没しているので、もう使い物にならないと。電動なんですよ。電動が6台とシャンプー台」

電気系統がすべて故障し、入っていた予約は、すべてキャンセル。営業再開のめどは立っていません。

焼きそばの専門店には、まだ水が残っていました。お店は、去年、買い取ったばかり。客足も順調に伸びていたといいます。

やきそば優心・小森康志店長
「電気つかないですね。全然つかないですね。残念ですね。ほんと何も言えないというか。とにかく、早く焼きそば焼けるように頑張ります」

北九州市では、1時間に58.5ミリと、今年、一番の非常に激しい雨となりました。
アンダーパスの下には、浸水して動かなく車が取り残されています。運転していた男性によりますと、午前8時ごろ、すでに水は溜まっていましたが、通行止めにはなっていなかったといいます。

立ち往生した車の運転手
「大丈夫かなと思って行ったら、急にハンドルがきかなくなって。ブレーキ踏んでも、タイヤが浮いてるんです。ドア開けようとしても、開かなくて、水圧で。近所の人が来て『窓開けて』と言われ、開いた窓から水の中に出た」

市内を流れる東谷川では、高齢男性の遺体が見つかりました。警察は、雨の影響で側溝に落ち、川まで流された可能性もあるとみて調べています。

連日の大雨となっている九州では、土砂災害の恐れが高まっています。

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