授業料の値上げを検討している東京大学で反対を訴える学生らが集会を開き、値上げ案の撤回や大学側との交渉の機会を求めることを決議しました。
東京大学では授業料の値上げに向けた検討が進められていますが、大学側から詳しい内容は明かされていません。
6日、東大の本郷キャンパスでは学費の値上げに反対する学生ら350人以上による集会が開かれました。
学生からは「キャンパスの主役である学生の声を聞いてほしい」「地方出身者や女子学生の進学に影響が出るおそれがある」といった声が上がりました。
集会では、大学側に対して「値上げ案の撤回」や、「引き上げの根拠や詳細」、「公開の場での交渉」などを求めることが決議されました。
集会には東大の教員3人も登壇し、「判断するための情報が乏しく、このまま値上げを容認することはできない」と学生らに賛同しました。
現在、東大の授業料は国立大学の標準額である53万5800円ですが、大学の裁量で最大20%、およそ10万円までの増額が可能になっています。
東大は「授業料に関して学内で話し合いを行っていることは事実となります。多面的に検討している最中のため、現時点で公表できる情報がありません」としています。
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