住宅に現れた野生のサル。手足を器用に動かして何やら食べている様子が確認できます。3日連続で住民が襲われた街を緊急取材しました。

 福岡市の市街地にある飲食店の駐車場。車の上に現れたのはサルです。いったん画面から消え、緊張が走った次の瞬間、サルは撮影者の頭上を飛び移っていったのです。サルは一瞬、車内の人を確認するような目をしていました。実はこのサルが現れた福岡市早良区では今、狂暴なサルによる被害が相次いでいます。

近所の住民
「病院のところで『サルが出たらしいので気を付けて下さい』と。初めてよね。ここら辺で出ないですよ」

 最初の被害は26日に住宅街で起きました。小学4年の男の子が母親と帰宅した時のこと。母親が車のドアを開けて出た瞬間にサルが車内に侵入し、中にいる男の子を襲ったのです。男の子は後頭部を引っかかれ、軽傷を負いました。

 その翌日には男子中学生がサルにしがみ付かれる被害。そして28日は成人女性2人が髪を引っ張られました。

近所の住民
「(Q.女性が髪を引っ張られたが?)えー。怖いね。気を付けないといけないねと」

 今回、サルの被害や目撃情報があったのはいずれも市街地です。さらに近隣の福岡市西区でも…。辺りを気にせず、食べ物を口にするサルが目撃されました。

目撃者
「(向かいの人が)『サル!』と叫んだので、振り向いて立ち上がって近付いていくとサルも屋根の上に登って何かを食べるようなしぐさをした。敷地を出ていくまで30分くらいいたと思う」

 次々と市街地に出没する「アーバンモンキー」。2008年には渋谷駅でも…。

 サルを見掛けた場合は近付かず、サルの目を見ずに後ずさりしながら避難してほしいということです。

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