福島第一原発で浄化設備から汚染水を含む水が漏れたトラブルについて、原子力規制庁は実施計画の「違反」にあたると認定した。
「もしそこ(漏えい場所)に人がいたら大変なことになった。原子力規制委員会としては大変重いと受け止めております」
このトラブルは2024年2月、福島第一原発で処理水にするための浄化設備から汚染水を含む水が1.5トン漏れ出たもので、現場では周辺の350倍の汚染が確認された。作業員が配管の弁を閉め忘れたことが原因だった。
原子力規制庁は、作業手順などを定めた「実施計画」の「軽微な違反」にあたると認定したうえで、「発見が遅れ漏えいが続けば、重大な違反となる可能性があった」と指摘した。軽微な違反は、2023年10月の放射性物質を含む水が作業員にかかったトラブルでも認定されている。
2024年3月には、作業ミスによる停電で、処理水の放出が長時間停止するなどトラブルが相次ぐ事態に、原子力規制庁は「東京電力の安全意識に大きな疑問がある」との見解を示している。
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